夏風邪の原因とその症状とは?

みなさんは、“夏風邪”についてご存じですか?
よく耳にするものの、普通の風邪との区別があまりついていない方も多いのではないでしょうか。
夏風邪は、冬の風邪よりも治りにくく、甘く見ていると、症状が重くなることもあります。

今回は、そんな実は恐ろしい夏風邪とその対策などについて、取り上げていきたいと思います。

夏風邪とは?(原因と症状)

冒頭でお話ししたように、普通の風邪との区別があまりついていない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

夏風邪とは、夏によく見られる、ウイルス性の感染症のことを指します。
梅雨の時期から夏にかけて流行する夏風邪は、いわゆる普通の「風邪」とは、原因となるウイルスやその症状が異なります。
夏風邪の原因となるウイルスは、1年を通して活動し、高温多湿の環境を好む性質があるため、特に夏に流行するとされています。

夏風邪の原因となるウイルスには主に2種類あります。
それが、エンテロウイルスアデノウイルスと呼ばれるものです。
エンテロ(entero)とはを、アデノ(adeno)はを表すように、それぞれ異なった症状が現れますが、共通点として、共に感染力が強く、数日から1週間にわたって症状が続くとされており、高熱が出ることもあります。

ここで、2つのウイルスにより引き起こされる感染症の特徴の違いを見てみましょう。

エンテロウイルス、アデノウイルスにより引き起こされる感染症

上記で述べた中でも、「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」は、子供の三大夏風邪といわれており、特に注意が必要です。

【三大夏風邪】

□ 手足口病
手足口病とは、手足や口の中の粘膜に2~3mmの水疱性の発疹ができる病気です。夏に多い感染症で、5歳以下の乳幼児がかかりやすいとされています。
発症しても比較的軽い症状で済み、数日間で治るケースが多いようです。
しかし、繰り返し感染したり、乳幼児だけでなく、大人がかかったりすることもあるので注意が必要です。
特別な治療法はなく、対症療法で症状をやわらげながら、自然に治るのを待ちます。

□ ヘルパンギーナ
急な発熱と喉の痛みから始まり、特徴は、喉の奥の粘膜に小さな水疱ができるというものです。39℃前後の高熱が出ますが、2~4日間で熱は下がり、やがて水疱も消えます。春から夏にかけて流行し、5歳未満の乳幼児に多く見られます。
手足口病と同じく、繰り返しかかる可能性があり、特別な治療法もありません。
対症療法を行い、自然に治るのを待ちます。

□ 咽頭結膜熱(プール熱)
6月頃から徐々に流行し始める夏風邪で、発熱・喉の痛み・結膜炎などの症状が現れます。
「プール熱」とも呼ばれる理由は、プールでの接触やタオルの共用により感染することもあるためです。
最近では、1年中かかる病気として認知されています。かかりやすいのは幼児~小学生、発症年齢は5歳以下が約6割とされています。しかし、感染力がとても強く、大人がかかることもあるので注意が必要です。
症状は多岐にわたり、発熱・喉の痛み、結膜炎などです。潜伏期間は5~7日間とされ、38~40℃の高熱が出て、それが5日前後続きます。
こちらも対症療法となり、自然に治るのを待たなければなりません。
この感染症は、出席停止期間が定められており、医師の許可がないと、プールに入ることは出来ません。

夏風邪にかからないための対策

夏風邪は、普通の風邪とは異なり、経口感染の比重が大きい感染症です。
そのため共通して、手洗いうがいの徹底タオルなどの使いまわしをしないことで予防を期待ができます。

また、感染症にかかりやすくなってしまう原因として、免疫力の低下が挙げられます。
夏場は日の出ている時間も長いため、ついつい夜更かししてしまったり、夏バテにより食生活が乱れてしまったり、暑さにより疲れが溜まってしまうと、免疫力が低下し、夏風邪の原因となってしまうのです。

クーラーの効きすぎた部屋に長居せず、適度な運動も行い、生活リズムを整えて免疫力を向上させていきましょう!

快眠と生活習慣の関係
出典:e-ヘルスネット 「快眠と生活習慣」(厚生労働省)

※上記は大人に推奨されている生活リズム例のため、お子さんは年齢に合わせて、正しい生活リズムを調べるようにしてください⚠

夏風邪にかかってしまったときは

三大夏風邪は、ご紹介したように小さな子供がかかりやすい病気です。
小さな子供が夏風邪にかかってしまった場合には、お子さんの年齢やその時の重症度により対応が変わってくる可能性があるため、その都度よく調べて対応をする必要があります。

熱でつらそうなときには、エアコンや扇風機をうまく活用して安眠を促します。
食事に関しては、口の中に痛みを伴う症状が出ている子どももいるため、無理に食べさせず、刺激の少ないやわらかなもの、塩味や酸味が弱いもの、熱くないものを与えることが大切です。

また、脱水を引き起こしやすい状況でもあるため、水分補給は十分に行う必要があります。

まとめ

今回は、夏風邪についてまとめました。
何においても、やはり正しい生活リズムで、バランスの取れた食事をとるなどの基本的なことが一番の対策です。
しかし、夏はどうしても、免疫力が下がりやすい時期なので、少しでも体の不調を感じたら、引き続き感染対策をおこなっていきましょう!

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